仮想通貨のトレードで勝つためにローソク足の見方を覚えよう
ビットコインを代表とする仮想通貨のトレードでは、テクニカル分析やファンダメンタル分析によって価格変動を予測しトレードをしている人が多いかと思います。
しかし、実際にテクニカル分析などを使ってトレードをしてみると、分析によって得たサイン通りに売買をしても勝てなかったり、急な価格変動のせいで負けてしまうこともあるでしょう。
そんな悩みを持つ仮想通貨トレーダーの人に、ぜひ覚えてもらいたいのがローソク足です。
トレードの基本でもあるローソク足には、様々な情報が織り込まれており、仮想通貨について最新の動向を知ることができるのです。
つまり、テクニカル分析やファンダメンタル分析よりも、早く仮想通貨の動きを知り、予測することが可能となります。
特に、これから仮想通貨トレードをはじめる初心者にとって、一番はじめに覚えるべきトレードの基本であるローソク足です。
ローソク足の見方を覚えずに、テクニカル分析だけを覚えても、仮想通貨の動きを読めないため勝てなくなってしまうのです。
そこで今回は、仮想通貨のトレードで勝つためのローソク足の見方について紹介をします。
ローソク足の見方
ローソク足とは、仮想通貨のチャートで値動きを表す手法となります。
その名の通り、ローソクの形に似ていることからローソク足と名づけられました。
ローソク足は、一目で始値・高値・安値・終値が分かるということで世界中のトレーダーが利用していますが、もともとは江戸時代に日本で開発されたものとなっています。
ローソク足が多数並べられた状態でチャートは形成されていますが、チャートの設定によって1本のローソク足の時間は変わってきます。
5分足のチャートならローソク足1本で5分間の値動きを表し、15分のチャートなら15分間、1日のチャートなら1日分の値動きとなるのです。
そしてローソク足1本分の時間で価格が上昇をした場合(始値より終値が高い)には陽線となり、価格が下落した場合(始値より終値が低い)には陰線と呼ばれます。
ローソク足
ローソク足は、実体と呼ばれる部分とヒゲと呼ばれる部分で構成をされています。
実体は始値と終値を表しており、ヒゲは高値と安値を表し、高値のヒゲを上ヒゲ、安値のヒゲを下ヒゲと呼びます。
始値:スタート価格
終値:終了価格
高値:最高価格
安値:最低価格
ヒゲは、陽線なら1本中に始値よりも安値を付けるか、終値よりも高値を付けなければ出現しません。
そのため、陽線において始値から終値まで仮想通貨の価格が上昇を続けた場合には、ヒゲが出ない実体のみのローソク足となります。
ローソク足の形状
ローソク足を見る場合には、ローソク足がどのような形状をしているのかが重要となります。
ヒゲがない、もしくは短いローソク足
上下ヒゲが長く実体が短いローソク足
上ヒゲが長いローソク足
下ヒゲが長いローソク足
普通にヒゲと実体があるローソク足が基本となり、上記のローソク足たちを見分ける必要があります。
ヒゲがないもしくは短いローソク足
ヒゲがないもしくは短いローソク足については、陽線において始値から終値まで価格が上昇し続けたということであり、価格の上昇力が強いと判断することができます。陰線だと逆で、下降力が強いと判断することができます。
上下のヒゲが長く実体が短いローソク足
上下のヒゲが長く実体が短いローソク足は、安値と上値に価格が大きく振れたが、始値に戻ってきたということで、相場が買いなのか売りなのかに迷っているという判断ができます。
極端に上ヒゲが長いローソク足
極端に上ヒゲが長いローソク足は、一度上昇をしたが反発して下落をしたということで、上昇トレンドから下降トレンドの転換サインと判断することができます。
下ヒゲが長い場合
下ヒゲが長い場合には、一度下落をしたが反発をして上昇したということで、下降トレンドから上昇トレンドの転換サインとして判断することができます。
これらのローソク足の特徴を覚えておけば、相場の状況を判断することができ、有利にトレードを行えるようになるのです。
チャート上で最新の情報はローソク足から得られる
テクニカル分析を使って仮想通貨のトレードで勝てない場面が訪れるのは、テクニカル分析は過去の値動きを参考にして表示をされているためです。
過去の値動きをいくら分析しても、将来の値動きを完璧に予測することはできません。
そのため、チャート上で最新の情報が表示されているローソク足を分析した方が有利にトレードをできる場面があるのです。
例えば、上昇トレンド中に上ヒゲが極端に長いローソク足が出現しました。ローソク足をきちんと見れるトレーダーであれば、この時点でトレンド転換を予測することができます。
テクニカル分析だと、トレンド転換サインが表示されるのは、このローソク足から数本後となるので有利な場面でのエントリーが難しくなります。
このように、ローソク足をきちんと見ていれば、テクニカル分析よりも早く相場の変化を知ることができるのです。
もちろん、ローソク足だけを見ても完璧なトレードはできないので、テクニカル分析と併用して行っていくのも一つの手でしょう。
まとめ
以上が仮想通貨のトレードで勝つための、ローソク足の見方となります。
ローソク足は非常に優秀なチャートです。1本のローソク足に実体やヒゲ、形状で様々な情報が詰め込まれており、トレーダーはその情報を読み取ることで最新の相場状況を知ることができます。
特に、仮想通貨はファンダメンタル分析が難しいため、テクニカル分析だけでは勝てていないトレーダーは、ローソク足をきちんと見るようにすれば、勝率が少しずつ変わってくるでしょう。
仮想通貨のトレードは、単にテクニカル分析を覚えた、ローソク足の見方を覚えただけでは、勝ち続けることは難しいでしょう。
これらの知識や情報を複合的に見て、活用していくことで勝てるトレードを増やしていくことができます。
そのため、ローソク足について見方を覚えていないトレーダーは、ぜひこの記事を参考にしてローソク足の見方を覚えていきましょう。
仮想通貨(ビットコイン)ウォレットとは?メリットと注意点、ウォレットの種類を解説
仮想通貨(ビットコイン)ウォレットとは?
仮想通貨のウォレットとは、仮想通貨を保管する財布のことです。
取引所で購入した仮想通貨はそのまま取引所においておくこともできますが、取引所はハッキングが多く資産を失うリスクがあるので、比較的ウォレットに保管するほうが安全です。
仮想通貨(ビットコインやアルトコイン)を安全に保管、運用するための知識やウォレットの種類、注意点を解説していきます。
ホットウォレット、コールドウォレットの違い
ホットウォレットというのは、ネットワーク(インターネット)に常に接続されているため、セキュリティのレベルが低く外部からの攻撃を受けやすい状態にあります。
しかし、資金の送受信がいつでも可能で扱いやすく利便性が高いのが特徴です。
2018年にコインチェックでXEMが流出した事件では、XEMをホットウォレットで管理していたため、ハッキングされてしまいました。
このように常にインターネットに接続されている状態では、ハッカーに狙われやすいので注意が必要です。
対して、コールドウォレットは、ネットワーク(インターネット)に接続されていない状態のウォレットのことで、ハッキングされる可能性が低く、セキュリティのレベルが高いウォレットと言えます。
仮想通貨を安全に保管するには、取引所からコールドウォレットに送金し、保管しておくのが一番です。
仮想通貨(ビットコイン)ウォレットのバックアップは必ず取りましょう
仮想通貨のウォレットは、まず初期設定をおこなってリカバリーフレーズをバックアップし、ウォレットを開くための秘密鍵を自分で管理して仮想通貨を保管します。
パソコンやスマートフォンを紛失したり、IDやパスワードがわからなくなってしまった場合には、秘密鍵を英単語に変換した「リカバリーフレーズ」を入力してウォレットを復元します。
この秘密鍵とリカバリーフレーズの両方をなくしてしまうと、ウォレットの中の資産を取り出せなくなってしまうので大切に保管しておくようにしましょう。
仮想通貨(ビットコイン)ウォレットは主に5種類あります
仮想通貨を保管するウォレットの種類は大きく分けて以下の5つに分類できます。
仮想通貨ウォレットにはそれぞれ特徴や安全性に違いがあり、用途にあったウォレットを選んで使う必要があります。
以下のウォレットの中でコールドウォレットは、ハードウェアウォレットとペーパーウォレットです。
この2つのウォレットは秘密鍵を物として保管できるのでセキュリティの高いウォレットと言えます。
ウェブウォレット、デスクトップウォレット、モバイルウォレットはホットウォレットに区分されますが、各ウォレットメーカーはセキュリティ対策をしっかりおこなっているので安全に使用できます。
ホットウォレットを利用する際には、パスワードをSNSと同じものを使わない、メールアドレスの2段階認証をしっかりおこなうなど、インターネットを利用するうえで普段から気をつけておくことが大切です。
ウェブウォレット
ウェブウォレットとは、ブラウザで仮想通貨を管理できるウォレットサービスのことです。
IDとパスワードを使って簡単に管理ができて、どの端末でもウォレットにアクセスできるので初心者でも扱いやすいウォレットです。
デスクトップウォレット
デスクトップウォレットとは、PC(パソコン)上にインストールして使う仮想通貨ウォレットです。
送金するときはネットワーク(インターネット)に接続することが必要になりますが、それ以外はオフラインで使用できます。
モバイルウォレット
携帯端末にインストールして使うウォレットアプリのことをいいます。
QRコードを利用した送受信や即時決済に適しているウォレットです。
ハードウェアウォレット
パソコンのUSBに挿して使用するタイプのウォレットで、秘密鍵をハードウェア本体に保管してオフラインで使用できるため、ハッキング被害に合うリスクが少ない保管方法です。
パソコンにUSBで接続し、ハードウェアのアプリを使って送受信します。
ハードウェアウォレットを購入する際に気をつけなければいけないことは、必ず信用できるところから新品を購入しなければいけません。
中古のハードウェアウォレットにはマルウェアが仕込まれている可能性があり、資産を抜き取られる可能性があるためです。
ペーパーウォレット
文字通り、紙を利用したウォレットで、アドレスと秘密鍵を印刷して保管します。
外部からのアクセスを完全に遮断できるので、長いあいだ保管するのに適しています。
印刷したペーパーウォレットを紛失してしまうと、保管している仮想通貨を取り出せなくなるので注意が必要です。
イーサリアム(ETH)は完成していない?4つのアップデート
国内でも人気のあるイーサリアムは、分散型アプリケーションとして開発された仮想通貨になります。
そんなイーサリアムですが、未だ完全に完成していないことはご存知でしょうか?
そこで今回は、進化を続けるイーサリアムにはどのようなアップデートがあるのかを紹介します。
イーサリアム(ETH)は当初から4つのアップデート予定
イーサリアムは、開発当初から4つのアップデートを得て完成する計画となっています。
それぞれのアップデートを得て、イーサリアムは機能を向上させてきたのです。
そこでまずは、イーサリアムにある4つのアップデートを紹介します。
フロンティア
2015年7月に行われた初めのアップデートがフロンティアです。
フロンティアでは、テスト環境で動かしていたイーサリアムを開発者向けに公開し、イーサリアム上で開発などを行えるようにしました。
ホームステッド
2つ目のアップデートであるホームステッドは2016年3月に実施され、署名検証を厳格化させたり、分散型アプリケーションの開発が可能となりました。
2回目のアップデートということもあり、フロンティアと比べると大幅なアップデート内容となっています。
そして、ここで仮想通貨のマイニングに人気が出始めたことにより、マイニングの難易度を調整して、多くのマイナーにマイニングをされるようになり、イーサリアムの取引承認速度を上げることに成功しました。
メトロポリス
3つ目のアップデートであるメトロポリスは2017年10月より開始されたのですが、ビザンチウムとコンスタンティノープルと呼ばれる2つのアップデートに分けられました。
それぞれで、匿名性の強化やコンセンサスアルゴリズムのPoWからPoSへの移行準備、イーサリアム仮想マシンEVAの計算速度向上などが実際されました。
さらにメトロポリスでは、2つのアップデートに加えてイスタンブールがアップデートに追加されました。
セレニティ
4つ目の最終アップデートであるセレニティを得て、イーサリアムの予定されているアップデートは終了します。
セレニティでは、コンセンサスアルゴリズムがPoSに完全移行され、スケーラビリティ問題が解決されたり、シャーディング技術などの新たな技術を導入し、マイニングの効率化上昇などを実現していきます。
ちなみに、予定ではありますがセレニティを得てイーサリアムはイーサリアム2.0となる予定です。
以上がイーサリアムのアップデートについての紹介となります。
イーサリアムのアップデートには、価格変動にも大きく関わってくるので、ぜひ参考にしてみてください。